2020年1月24日のTBSラジオの「荻上チキ Session-22」を聴いていたところ、気になるフレーズがありました。
セッション22を聴いている方なら知ってるかと思いますが、番組開始から15分ほど、荻上チキさんのお話があります。私のとって新しい視点からの話も多く、とても大切なコーナーであると思っています。
今回のこのコーナーで、荻上チキさんが今年の東京オリンピックについて、周りからの同調圧力を感じる旨の話がありました。
このラジオをはじめ、各メディアにて荻上チキさんが東京オリンピックについて良い印象を持っていない事は伝わってきています。
今回の荻上チキさんの東京オリンピックを盛り上げようというメディアと世間の雰囲気を同調圧力の様として批判的に論じている事を、アナウンサーの南部広美さんは敏感という表現をされていたに様に覚えているのですが、私としては敏感というよりも我儘という表現の方が近いのではないかと思いました。
普段、この番組が始まってから15分ほどの中で、荻上チキさんのおすすめの映画や書籍の紹介があるときがあります。
ご本人が良いと思うのはメディアを使って紹介しつつ、興味が無い物や批判的なものについては同調圧力と論じる姿は、一貫性が無く、やはり我儘という印象を持ってしまいます。
また、少し前に河野防衛相が「私は雨男」という言葉を使ったときに、雨男というのは根拠がなく、こういった言葉は使わない様にしましょうとラジオの中で論じていました。
個人的にこの時の荻上チキさんの言葉を聞いたときに、同調圧力というフレーズが浮かんだのを思い出しました。
私が思う残念な点は、政治的、社会的問題についての論評にも、我儘という要素が入ってしまっているのではと不安になってしまうことです。
そして、そういった単なる個人の我儘の様なものをラジオというメディアでひけらかすのは、所謂長期番組になっていること、荻上チキさんに意見を言えるメンバーが居ないことに問題があるのではと思っています。
以前はバトルモードという討論企画もありましたが、最近ではそういった事もなくなり、ゲストもお友達が呼ばれている印象です。
安倍政権が長期政権となるにつれ、閣僚に登用されるのがお友達だけになっているなどの弊害が指摘されています。
正に同じことがこのセッション22にも起きているのではないかと危惧しています。
たまにはバトルモードも復活してもらいたいと切に願います。
そう思うのは単に私が我儘なのかもしれませんが。